S1000-Twin 箱の中

S1000-Twinのネットワーク回路定数を取扱説明書の入手、保守部品の有無とともにPioneerのサイトから問い合わせた。丁寧な返信メールが来たが、回路定数は安全のために教えられない、保守部品は製造終了後8年以上が経過しているので無い、取扱説明書は現行製品のみサイトからDLできるがそれ以外はFAXで送れる、とのこと。スピーカーのネットワークなんてCとLだけだから危険はあまりないし、完全に自己責任だからと送信したが「社内規定」を盾に入手はできなかった。まあ、時代が時代だから仕方が無いか(笑)取説はすぐにFAXで送られてきた。



で、箱の中である。最初は裏板の上部、ユニットの入っているあたり。
吸音材に巻かれた2本のバスレフポートがある。

次は裏板の下部。ネットワーク基板がある。コイルやコンデンサーはボンドでボードに留められている。

パーツ間の接続はハンダでなくて圧着。コンデンサ日本ケミコンの無極性電解。色合いからみて当時の高級品であろう。電解が一概に悪いとは思わないが、20年近くたった現在の感覚では、「あら〜」と言いたくなる。

ユニットの裏側。Wウーファーは箱の左右を繋いだ桟に付けられているようだ。

ウーファーのフレーム。しっかりしてますな。

自作スピーカーでこのところ有名な麻布オーディオWeb(六本木工学)からネットワーク用コンデンサーが到着。
SOLENのMKPでBPという銘柄にした。丁寧に種類ごとにラッピングしていて好感が持てる。
スピーカに使うのは8.2uF×4、15uF×2、3uF×4。15uFと3uFの2個はパラにして18uFとして使う。
右下の1.5uF6個は1541EPIの実験用、3個パラにして出力のDCカット用としてテストする予定。



フィルムコンデンサーに替えた。容量は電解と同じ。ネットワーク回路は以下のようなもので、高域ユニットにコイルが直列に入る奇妙なものだが、PROSTさん、龍一さんによるとインピーダンス調整の為のものらしい。パイオニアはよくこれをやるそうだ。

交換後のネットワークボードがこれ

そして交換直後の音だが、高域が全く出ない。電解のほうが比べようも無く良い。まったくエージングしてない状態であるがエージング後に本当に高音が復活するのか?


問題解決(汗) いっちょまえにバイアンプ端子となっているのだが、高域と低域のバスバーが外れていた(恥)
良い音で鳴っております。