Project Ekta (9)

エンクロージャーの吸音材が足らないので日本橋へ。ニノミヤのB1Fエレホビーにあると思ったが「置いてない」だって(怒)。FOSTEXのユニットや箱を扱ってるのに吸音材を置いてないとは何たる事だ。次に近江ケースへ行く。往時はエンクロージャーも作ってたラック屋さんだが、「需要が少ないので今はもう扱ってない」と経営者の老夫婦は寂しそうに言う。「お爺さんは26年前にラックを配達してくれましたね」とは勿論言わない、心の声。
サウンドパル共電社をチェックするが此処にも無い。スピーカーユニット扱ってる店は吸音材を常置すべきだと思うがねえ。「何処か置いてそうなとこ知りませんか」店の人は「河口さんなら置いてあるかも」と残念そうに言う。なんだ結局河口無線か。
河口無線は日本橋で歴史と信用のあったオーディオ専業店だ。オーディオブームの全盛期、どの店にも"ヘルパー"と呼ばれるメーカーから派遣された販売員がいたものだが、河口無線はヘルパーを置かないことを誇りにしていた。70年代から80年代の前半ときどき河口で購入した。番頭さんの崎山さんが退社されてから買ったことは無いが崎山さんはご健在だろうか?さて、吸音材は河口にあった。3種類も置いてある。六本木工学取扱のユニットも置いてあるようですな。
無事に手にして歩いているとハイファイ堂から良い音が聴こえる。アルテックのA5だ。店に入ってA5のドライバーの番号を確認してると珍しくも店員が「2階にもいろいろと置いてますので是非」と声をかけてきた。河口無線の袋を持っていたので"買いそうな客"に分類されたようなのが可笑しい。それは兎も角もA5は良いね。