師匠と弟子の話

弟子:まいど〜。
師匠:お、ひさしぶりやな。どないしてたん?
弟子:どないもこないも、あいかわらずですわ。下手の横好きでアンプいじってますねん。それより師匠、知ってはりますか?
師匠:知ってはりますか言われても何のことやらわからへんがな
弟子:BarFのことですがな。
師匠:長いこと行ってへんけどBarFのマスターは元気かいな?
弟子:マスターは元気でっせ、それより変な客が居ついて、皆迷惑しておるようですわ。
師匠:変な客いうて、どないな客やねん?
弟子:師匠は覚えてまへんか?春やったか夏やったか、BarFでマスターの新作カクテルに大騒ぎして文句つけた奴がおりましたやろ。
師匠:ああ、覚えとるわ、そんな奴がおったな。結局、自分の飲みたいカクテルを造って欲しさに、マスターに文句つけてた奴やろ。
弟子:それそれ、そいつでんがな。そないに飲みたかったら自分で作ったらええのに、マスターに作らせようととして、マスターのことむちゃくちゃ罵ったやつでんがな。常連客も一般の客もドン引きした奴ですがな
師匠:そやったな。あのときはマスター、よう我慢しとったな。そいつがまたBarFに来たんかいな。まともなやつやったら2度とBarFに顔は出さへんで。
弟子:それが来ましたんや。
師匠:あちゃー、来たんかいな。そらまあビックリやな。
弟子:そうですやろ、そんで、カウンターに座って、ぶつぶつ独り言を言うてて気持ち悪い。
師匠:そら気持ち悪いで、誰からも相手にされへんやろ。
弟子:あたりまえですがな。みんな無視しとりま。
師匠:そらそうやで、はよ帰ってほしいもんやな。
弟子:それがでんな、独り言いうては「返答無用」とかぬかしますねん。
師匠:キモイやっちゃなあ。
弟子:「文句を言わんかったら迷惑はかからへん」とかも言うとるようでっせ。
師匠:なんやら人にはきついけど自分には甘い、絵に描いたようなガキやなあ。前にあれほどマスターのことむちゃくちゃ言うてんねんで。奴の存在そのものが迷惑ちゅーことに気付いてへんのやろか?
弟子:気付いてへんみたいですわ。
師匠:あらら、この国の教育どないなってんやろ。国の将来が心配や。
弟子:国の将来より師匠は将来の年金が心配なんとちゃいまっか?(笑)
師匠:バレたか(笑)