幼稚園の頃だったか少年サンデーが創刊された。戦艦大和の艦首から艦橋を仰ぎ見る絵が表紙の号だったような気もするがはっきりとは覚えていない。「少年」「冒険王」などの月刊マンガ雑誌はあったが、週刊の少年マンガ雑誌はサンデーから始まった。
サンデーといえば赤塚不二夫の"おそ松君"だ。ギャグ漫画の走りで、それ以前の漫画とは全く違った。漫画以外でも多くの影響を与えたハチャメチャな巨星だった。少年サンデーが創刊されてから7-8年経った頃、日本テレビで大橋巨泉と前田武彦がMCの全編ギャグのテレビ番組"ゲバゲバ90分"が2シーズン放送された。吉田日出子、藤村俊二、ハナ肇などが短いギャグを繰り返す番組で、革命的な番組だと思った。小林信彦(中原弓彦)の書いたテレビ史によると、当時米国で大ヒットした番組に強く影響を受けて作られた番組と書いていたと思うが、ぼくは赤塚不二夫の影を強く感じた。