LH0032 ヘッドフォンアンプ

80年代のビデオ用オペアンプLH0032がこのところ一部で密かな人気*1*2*3である。年末に軍曹さんから2個頂いていたので、それを使ってヘッドフォンアンプを作ってみた。出力端子をRCAにすればそのままプリアンプでも使える。
LH0032は大昔に金田式で一度紹介されたことがあり、当時としては(今でも)驚異的なSR(スルーレイト)を誇っていた。またTO-66相当の大きなメタルカンで、中にはハイブリッド回路が入っているそうである。
回路は次のようなもので、当時の金田式GOAアンプ回路とほぼ同じ。LH0032の回路がGOAの元だという説もある。

ヘッドフォンアンプとして製作した回路はデータシートにもある標準的なバッファ回路の数値を若干変更したものである。LH0032は内部出力Trに20mA弱ものオペアンプとしては破格の電流を流しているので、プリアンプ回路に電流バッファなしでそのままヘッドフォンが繋げる。

電源は単一乾電池による+−15Vからとった。バラックテストでは驚異的な情報量でディスクリートでアンプを組むのが馬鹿らしくなる。低域はしっかり伸びているが量感は今のところFET差動のほうがある。

画像にある半固定抵抗は、その後バーンズの多回転型に変更してある。千石で@150円