LH0032 プリアンプ(11)

(PROST基板の続き)
2枚目のPROST基板は、ナショセミ製LH0032(ケースの裏と足が金メッキの旧タイプ)を使用、アンプ回路(帰還回路&出力)の抵抗にはRS-2B、前回0.1uFのフィルムコンとしたデカップリングに有機固体47uFを使ってみた。以前のバージョンでは、安定化電源の制御TrのOutに47uFを使っていたのでそれに倣ってみたのだ。
高域寄りだった音は見事にバランスを取り戻し、全域で解像度高く、M・A Recordingsの"MAonSA"(CDレイヤー層)を聴くと鳥肌もの。音楽空間が拡がり(英語的にはSound Stage とか Airy とか云うのだろう)8曲目の4分過ぎからの鐘などリアルすぎて気持ち悪いほど。トランジェントも抜群である。
MA on SA / M・A Recordingss(CD LayerとSACD Layerでは曲は別)
大層良くなったので、先に作ったPROST基板(AD製LH0032搭載)の安定化電源の出力Cを有機固体の10uF/25Vとして、0.1uFはLH0032のピンに直付けにした。こちらは以前にも書いたが抵抗に赤いPRP(1/2w)を使っている。結果は大正解でバランスが良くなった。2枚目との違いは抵抗とLH0032だけれど似たような音がするが、先ほどのCDなどではRS-2B版がより生々しい。昨今、RS-2Bを低く評価する人がいるが、ちゃんと聴いているのだろうか?僕は信じられない。セラミックにベターとカーボン塗料塗って螺旋を切った抵抗の塗料内を流れる電流より、巻線の、ちゃんとした線を通って行く電流の方が、邪魔されずにどーんと行く感じがして好き(笑)

いわゆるボリュームで、このところ安価なカーボン被膜のものが音が良いと一部で盛り上がっているようだけれど、大丈夫ですか?例の小型のものは使ったことがあるが、ギャングエラーが酷いことと歪感があることで使い物にならない。抵抗を多数直列に接続したアッテネータはこれはこれで問題が無くはないが、基本抵抗2本だけのL型アッテネータに音質で勝てるカーボン被膜ボリュームは無いと思う。

そうこうしている裡に黒いPROST基板が到着した。LED電源にしてみるか。