TU-8300 (2) 300B / KT88 / 6AR6


まずは標準の300Bで聴く。中華300Bであるが定評のあるものらしい。弾力があって悪くはないが、所謂「真空管アンプ」の音で、DC300AS2を聞きなれた耳には情報量が足らない。勿論エージングが出来ていないということはあるが。

キットには何故かKT88が付いていた。Tri KT88と表示があるのでトライオード社が輸入している中華製のようである。
こちらは普通というか凡庸というか・・・3結もULも同様である。勿論これもエージングが出来ていないのだが。
 
変換アダプタを使って6AR6を聴く。初期のトップゲッターの馬蹄形プレートタイプ。

一聴してこれは良い。明るくレンジが拡く細かい音も再生できている。強低音も良い。

更に最初期の6AR6に交換する。このタイプはゲッターが無い。6AR6を設計したWESTERN ELECTRICの仕様書通り?におむすび型トップマイカである。このタイプは十分にヒーターを温め、プレート電流も少ずつ増やしていく事前エージングが必要であると以前に6AR6に詳しい人に教えてもらっていたのだが、未エージングものを片方に誤って使用してしまい、アンプの保護回路が働いた。
いずれにしても6AR6は「真空管の音」らしくない近代的な音である。