山荘オフミ3:個人的な感想(AMP編)

DACを一応聴き終えて、次はアンプの試聴となる。
まずは基準DACを決めなければならない。どなたか名乗りをあげる勇者は居ないか?と聞いてみましたが皆さん遠慮したのか名乗りを上げる人は無く、ヒロさんの1794にお願いした。
最初はMHIさんの金田式バッテリードライブアンプ。
これは往年のMJな人の間では一世を風靡したアンプで、それまでの複雑で発振と背中合わせの金田式パワーと決別した、製作が容易でパーツも出力に2SA649/2SD218を使わない限りは(当時は)入手ができたアンプでもある。私事ながら当時はこれを6ch分入れたアンプでオンケン製5000T/455E/416-8Aの3WAYをマルチで鳴らしており、個人的には非常に懐かしい。

ところが繋いで鳴らし始めるも音が貧弱。僕はこのアンプの音を知っており、しかも出力段が2SA649/2SD218という最強バージョンである。こんな筈はないので、ヒロさんの1794DACのバッファ(プリ)部を使わず、うちのNo168改をプリに使ってみることにした。
再チャレンジ。お!これこそ金田式バッテリードライブアンプの音である。表情豊かでウエストレイクを軽々と鳴らす。パーツは持ってるのでまた作ってみようと密かに決意(^^;;
単一のネオハイトップを20個使って(10個ずつで+15V、-15Vを発生)いる。



次が個人的には本日の機器の中でもっとも聴きたかったV-FET DCアンプである(^^;;

出力のSONY製V-FETはほとんど市場から消えて入手はまず不可能。2SA566や2SC1161なども入手はかなり困難になってきた。4端子のコンデンサーもいまや幻のパーツだ。電圧増幅段のみならず出力段も定電圧化されていてレギュレータTrには2SB600/2N3055と懐かしい石が使われています。

やはり秀逸である。明るく、微細な表現に秀でており、音の強弱が鮮明。うちのMOS-FETより断然好きです(^^;;

次はNさんのヘビー級アンプ、でかいRコアを2個搭載のツインモノラルアンプ。

音はハードで固まりになってぶっ飛んでくる感じ。NさんはスピーカーにTADの2401を使っておられるのでこのパワーが必要なのかな、JBL4343にもこのアンプは最適のような気がしました。

次もNさんのアンプ。中を空けなかったので写真を取りそこないましたが、こちらのほうがやや小ぶり。音はヘビー級より僕の好みに近かった。

つじさんのLM3886BTLアンプ。

残念ながら調整寸前までいったが未完成。非常に丁寧な作りです。実はLM3886には一回目のオフミにヒロさんが持ち込んで、Aさんに1分でNGといわれた辛い過去がありますが、そのときとは違う回路、違う基盤でパワーOpAmp自体はかなり評判が良いとも聞くので、音が聴きたかったです。またこのタカチの放熱ケースはヒートシンク部のバリ取りがもうひとつで、加工しているうちに何故か手が血まみれになるそうです(笑)Nさんも同様のことをお話されていました。

小生作のPPP

(画像はMHIさん撮影を拝借)
LUCYさんのPPPである。球はWE396でなくてヒーターが20VのWE407Bを使用。当然基板を若干加工してある。詳細は「PPP (7) 3rd Stage WE407B ERO1845」に掲載済。TESTボードのつもりが常用機となってしまったので、かなり危険な構造。機材はリジッドに固定と言ったのは俺なんだが(笑)
今回初めてウエストレイクに繋いだが驚いた。朗々と歌う。自画自賛モードだが温度感はPPPが一番。音が濃い。ただアコースティックは良いのだが電気系で大音量はちょっと苦しい。でも普通の部屋できくには十分すぎる。みなさんもビックリしてたと思います。

とまあ、こんな感じで時は流れ、Aさん録音のソフトの時間となります。
(続くかも)