émeraude

Waldstimmeさんが激賞していたkhimairaさんのémeraudeが昨日到着した。今日の午前中に日本橋で買出し。デジットと共立でほとんど部品が揃う、整流器だけはテクニカルサンヨーで購入。

部品数が少ないので早速製作完了。ほぼ指定部品だが2SK170の代用に手持ちの2SK146を使用。トロイダルトランスも手持ちのものを使った。
ケースも在庫していたHENの20cmのもの。空いたところに後日50VAもしくは120VAのトランスを入れる予定。同じケースのプリアンプと並べるとカッコいいかも。

製作して初めて通電したときのoffsetは30mVと22mVで十分許せる範囲。長時間聴くとかなり熱くなるが、涼しくなってきたので気になるほどではない。真っ当な音です。楽しみです。



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安定しているので、樽からS1000Tに繋ぎ替えて聴いている。
一言で言えば、émeraudeは見事な音場型のアンプだ。ホール録音の音源では、よく言われる「天井の高さがわかる」感がする。空間再現力が凄い。情報量も多い。低域もそれほど薄くはない。一方でとても淡白でもある。これらはkhimairaさんの一貫した音作りだと思う。

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その後もずっと聴いてるのですが、コンデンサー類がなじんだのか随分と重心が下がってきました。低域はそれほど薄くないと上で書きましたが、全く薄くないどころかとてもよく出ます。楽器別で云えば、ウッドベースがとてもよいですね。反応が良くて引き締まっているし混濁しないのは出力段定電圧が明らかに効いている。ジャズギターも涙モノ。

稲葉国光(b)/中牟礼貞則(g)のデュオ「Conversation」は下手な装置で聴くと、もたつくのですがémeraudeでは最高の演奏!
一方ピアノの俗に「球が転がる」部分はPPPに長があるようです。元々球はこういう部分が得意です。
ドラムスではスネアの皮の震えが見えるよう。
émeraudeはPowerICを使ったいわゆるChipAmpの一種だと思うのですがホント驚きました。この音の良さには、最小限の距離(普通のアンプと比べれば実質距離ゼロ)で配線されていることも寄与していると思います。また小さな基板ですが電源系と増幅系が明確に分かれているkhimairaさんの基板設計の妙に感服しました。