金田式DAC (1)

自作派の間で話題となっているが、"MJ無線と実験"3月号と4月号に、いわゆる金田式のD/Aコンバーターが前・後編に別れて掲載された。また、3月号の発売と同時に水面下でお茶目な動き*1があって(笑)、金田式にも使える基板が某F御大のところで入手可能。MJ誌記事ではドーターボードを使うとは云え、相変わらずモガミ2497の芯線7本撚りでの手配線をDigital部にも使っていて、あらら、、、という感じだが、やはりこの部分は基板が良い。
一部のピューリタンは7本撚りにこだわるが、私はアナログ回路についても全然こだわらないばかりか基板の方が楽だし、錆びないし安定した性能を長く保てるので大賛成。過去には某J御大のところでOPアンプの代わりに使用できる#168回路のミニ基板や、少数のみに配布されたというか特別に作っていただいたMultipurpose Boardなどの例もある。特にミニ基盤はDAC用途に限らずOPアンプを#168アンプに置き換えられるので非常に便利。
何はともあれ、基板化は工作の敷居を低いものにするので、巷間云われる"金田教"というものがあるとするならば、基板化こそ布教には都合が良い(笑)
で、何より楽しみにしていたのは後編4月号での金田さんの"本機の音"である。
驚くべきことに、CD出現から今に至るまでの長期にわたって、繰り返し主張されてきた"LP至上主義&CDは耳を破壊する的世界"は、4月号"本機の音"わずか数行でコペルニクス的転回というかパラダイムシフトというか見事に忘れ去られ、CD絶賛、デジタルソースの明るい未来が約束されたのである(笑)
このあたりは引用したいところだが、是非MJ4月号を買うなり、立ち読みするなりされることを勧める。
ちなみに、今回の金田式D/Aコンバーターバーブラウン(現テキサス)のPCM1794を使用しているが、もしTDA1541Aで試すには、electartさんが過去に出していたTDA1541A DUAL差動DACのOPアンプを前述のミニ基盤に替えれば即可能だと思われる。

*1:普段MJなど買わない某F御大に某ksがMJを送りつけた事件