金田式DAC (5)

無事完成してずっと聴いている。低音がしっかりしていて、良く伸びている。音に厚みがあって熱い。Soulnote dc1.0にも相通じるところがある。JazzプレイヤーのDexter Gordonが思い浮かんだ。
ファンダメンタルがしっかりしているからピアノの音が素晴らしく、チック・コリア&上原ひろみの"デュエット"が御機嫌!ボーカルはお気に入りの星乃けい"NEARNESS OF YOU"を聴く、音像がちゃんと立って引っ込む帯域がない。OKだ。松尾明の超お勧め盤"アローン・トゥゲザー"はこれぞJAZZ!という録音だが、シンバルはシズル感があり、ベース、バスドラの中低音〜低音がおいおいと言いたくなるほど鳴る。キングレコードの"低音シリーズ"マニアなら涙ものだろう。
(追記)
リファレンスソース中のリファレンスである"La Segunda"の空気感と低音の深さは圧倒的。オフミで聴いた人はわかると思う。繰り返して書くが"圧倒的"、流石に金田式だわ。

藤原さんの写真館にも書いたが、藤原さんのDAC3.5のAタイプ基板を使用している。回路はMJに掲載の金田式だが一部の定数は変更している。アナログ基板は、抵抗類はI/V用など一部にDaleのRS2Bを使用、その他はKOAの1/2W型。コンデンサーはI/V用のERO MKT1813の4700pF/1000V、位相補正のディップマイカ330pF以外はデジットや共立で入手可能な安価なフィルムを使用している。

デジタル部の電源は、トランジスタダーリントン接続によるVbe×2を考慮したZDによる基準電圧発生の無帰還タイプ。ZDは6.2Vタイプを使用。TRはサンケンの2SC1826と日立の2SC1775E。運転時の実測の出力電圧は5.04V。電解コンは三洋の緑電解でテクノベースで200個1500円と投げ売りされていたもの。

トランスはRSコンポーネンツの7VA小型トロイダルをデジタル部(7Vx2:RS品番278-6885)とアナログ部(18Vx2:RS品番278-7002)分離して使用。小型なのでサイドパネルに取り付けている。整流ダイオードはSOULNOTEが多用する日本インターのTO-220型FRD FSF10A20を使ったつもりが、SBD FSH05A10を使っていた。しくじった(笑)
アナログ用の電解コンデンサは日ケミKMH4700uF/63Vネジ型。ここはこれに限る。