金田式DAC (9)

風の便りではDAC1794-3.5MJバージョンが某所で海外製超高級器を打ち破ったそうだが、連休中採集に行けなかったので作業が進み、MHIさん製作の基板による金田式D/Aコンバーターが完成。配置は次のようにした。

電源は藤原さん版では、アナログ回路にもトロイダルを使用したが、今回はテクニカルサンヨーのプリ用Rコアトランスを使用した。これによりアナログアンプの電源電圧が前回の22Vから27V程度にアップする。この結果出力Trが熱を持つであろうことから、両サイドの側板を1.5mm厚のメッシュアルミ板に変更した。また2SC960ヒートシンク2枚重ねにした。

MHIさんの作例では記事に忠実に配線を行っているが、早くテストしたかったのでDAC基板とアナログ基板間、入力部はいつもの金メッキ銅線を用いた。うまく作動したので、後日ダイエイ電線とモガミ2497に変えるつもりではある。

さて音だが、藤原さん版と同様に堂々として厚みがある。そして生々しい。久しぶりに山本剛のミッドナイトシュガーを聴いてみると、分解能がすさまじくピアノの弦が見えるようだ。藤原さん版との比較だが、他のDACとの違いが大きくて、金田式同士の際立った違いはわからないといった方が良いかも。ただスケルトンを使っているので、よくいえば華やか、悪く言えば○○で、同値のRS-2Bに変えたい気もしているが、まあじっくり聴きこむとしよう。

Midnight Sugar (Hybr)