BMS 4540ND

2008年からスピーカーにEXCLUSIVE 2402を使っている。今まで使ってきたスピーカーのなかではベストだと感じている。サイズは別として特に不満はないが、2402は4インチダイアフラムのTD-4001に高音全域を受け持たせており、内部のネットワークでイコライジングをかけて頑張っているが、10KHz以上は4dbほど落ちている。
そこで、スーパーツイーターを軽くスパイス的に加えるという感じでやってみてはどうかと思った。

最初に試したのがSelenium ST400である。Seleniumはブラジルのメーカーだが近年JBLに吸収されたようだ。ST400は製造中止になって久しいJBL 075の近代版的な機種でブラジル製なので安価、海外のサイトでは075よりも良いという意見が多く評価はとても高いが、075と同様に超高域は期待はしていない。
1.47uFのコンデンサー(RTX1.0uF + theta0.47uF)とアッテネータという簡単なハイパスフィルターで繋いでみた。アッテネータの位置ごとの抵抗値などを測定とすると1/8位のかなり絞ったポジションでのfc(-3db)は11KHzである。聴いてみると良いのだけれどもっと上で切りたい。コンデンサーをRTX1.0uFだけとした。これでfc(-3db)は16KHzとなる。なかなか良いですなあ。
余談だけど075の中古を高額で買うよりもST400が良いと思う。

次にもっと進化した現代的なスーパーツイーターのBMS 4540NDで試してみた。BMSはドイツのメーカーで、4540NDはJBLに2407Hとして供給されたという話である。カタログ上の周波数では上は30KHzまで伸びている。残念ながらBMSは国内では扱いが無く、米国から輸入することとなった。
ネオジウムマグネットであるためとても小さい。

ホーンにはEMINENCE APT-150SとJBLSelenium HM17-25を用意。先ずはHM17-25に取り付けてある。

ハイパスフィルターはST400と同じで1.0uFの6db/octのもの。

20KHZとかが聴こえてるわけもないが、弦楽器の音色、人の声、ベルの音色etc、より自然になったしなにより空気感が向上。これは素晴らしい。
BMSでは、中音域用のコンプレッションドライバー4592ND-MIDも良さそうである。TAD TL-1601a(b)/BMS4592ND-MID+しっかりしたフルサイズホーン/BMS4540ND の組み合わせなどは魅力的だろうなあ。
<4/1追記>
その後、ハイパスコンデンサー0.47uF、コイル0.05mHの12db/octとした。すっきりとして良い感じだ。