Firstwatt F6 (2)

diyaudioというサイトは自作オーディオ好きの人であれば知っていると思うが、このサイトにPass Labsというアンプ設計の天才Nelson Passのアンプに関するフォーラムがある
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ここには多くのPassアンプのスレッドがあり、今回Nelson Pass おじさんが回路を公開しているDIY版のFirstwatt F6 を手掛けた。回路図からわかるように、chあたり入力の2SK170/2SJ74、出力のIRPF240 x 2のあわせてFETを4石とライントランスJT-123-FLPCH1個のみで増幅しているA級アンプである。
出てきた音はとても滑らかで力強いもので良いですねえ。重低音が凄いわ。やはりA級は違う。プレイヤーの位置がはっきりわかり、左右のスピーカーの外側にもサウンドステージが拡がる。

diyaudioではdiyaudio storeという関連資材が購入できるサイトもあり、ここでシャーシF6基板電源部基板リアパネルのSP端子等のパーツを購入した。
イタリアから送られてきたシャーシは各種Passアンプ基板取付用のねじ切り加工がヒートシンクに施されている。リアパネルも入力端子、SP端子等の穴があらかじめ開けられているためシャーシ加工の手間は一切いらないので楽チン

電源トランス、電源の回路はFirstwattsアンプに共通のもので、DC±24Vのレールヴォルテージを得るためにトロイダルトランス2次側は18Vが推奨されている。米国はAC120Vであるが日本は100Vであるため、1次115V/2次20VをRSコンポーネンツ等で探したが適当なものがなく、結局AntekのAS-4220を取り寄せた。
アンプ基板に取り付けるライントランスJensen JT-123-FLPCHはebayで買った。Jensenの直販サイトでも買える。価格は同じ。
その他のパーツはmouserに発注した。
シャーシ加工は一切必要ないので、2日もあれば完成する。
PSU基板にファストン端子用の穴があったので、基板との接続にはファストン端子を多用。スピーカー用のバインディングポストもファストン端子が使える珍しいタイプだった。

diyaudioサイトにF6 Illustrated Build Guideがあるのでそちらに精緻な画像があがってる。興味のある人はそちらもどうぞ
Nelson Passによるアンプ回路の説明はこちら
6moonのF6(製品版)のレビューはこちら

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