次はSA-3の修理
SA-3は高圧レギュレーターが破損していた。ヒーター回路は無事である。
破損の原因は制御トランジスタのベース電圧を決めるツェナーダイオードの破壊である。3本直列(100V+100V+47V)のダイオードの1本が見事に壊れていて、制御TRを道連れにしたようだ。
取り外した破損パーツ
電源部のパーツを一新。高圧部の整流ダイオードは近年金田式でよく使われているシリコンカーバイドにした。TO-3型の制御TRは昔のブラウン管テレビの水平同期用に使われている耐圧1000V級でIcが7A前後のものが適当である。ツェナーダイオードは損失が均等に分散されるように82V/5Wのものを3本シリーズとした。またヒーター用のレギュレーターはLM317を容量の大きなLM350タイプに変更してある。
RCAジャックも相当痛んでいたのでSA-3.1同様に総取替
真空管はPHILIPS Heerlen Factory製のECC88を刺して完成である。