Firstwatt F7 (6)

DIY Firstwatt F7 の音である

最初の印象は、とんでもなく「ハードな音」というものだった。硬いということではなく故長岡鉄男が良く書いていた「ハードでダイナミック」のハードである。
しかし通電するにつれ印象は変わっていく。
高域はとても伸びていて清々しい。低域は制動が利いていてウッドベースの胴鳴りが見事に再現される。オルガンの持続する低音もかつて聞いたことがないほどである。ジャズヴォーカルは最初はサ行がきつめだったがこれも穏やかになった。サウンドステージは広い。Firstwatt F6 は濃厚で大人の音だが、Firstwatt F7はF6よりレンジが広く、かといって薄っぺたい音ではなく音楽が満ちている。ネルソンパスが傑作であるF5の改善を狙っての設計は大成功だったと思える。

再生装置
ネットワークプレイヤー:TEAC NT-505 / Cybershaft クロック(2TB HDDをフロントパネルUSBに接続、ipadでTEAC HR STREAMER(中身はLUMIN)アプリを操作)
プリアンプ:COUNTERPOINT SA3.1
スピーカー:Exclusive 2402、CASTRON MP-01a

試聴ソース
鈴木雅明/Bach, J.S. - Organ Works2015
Glenn Gould/Bach, J.S. - Six Partitas
Tokyo String Quartet/Beethoven: Complete String Quartets
Chick Corea Trio/Trilogy
Keith Jarrett/Standards Vol.1
Miles Davis/Relaxin'
Diana Klall/The Look Of Love
Claire Martin&Richard Rodney Bennett/When Lights Are Low
Ana Caram/Blue Bossa
中本マリ/MARI NAKAMOTO III
宮沢昭/'Round Midnight
岩佐康彦トリオ/Like Someone In Love
大貫妙子&坂本龍一/UTAU 他