MASTER TAPE - 荒井由実“ひこうき雲”の秘密を探る -

ひこうき雲
今日も音楽の話。
ぼくが荒井由実を最初に聴いたのは、入試の直前、疏水沿いの"George V(ジョルジュサンク)"という喫茶店で、合格入学後に最初に買ったアルバムが“ひこうき雲“だった。演奏はキャラメル・ママ(この語源が何か判るひとも減ってきているとは思う)で、革命的に新しく、今まであったものとははっきりと違う香りを感じた。
そしてこのエントリーのタイトルは残念がら見逃した番組である。
NHKBS2で1月16日にこの番組の放送があった。
いろんなblogで紹介され続けている。例えば

再放送は2月19日夜11時だそうだ。絶対見たい。<追記:探索中>
1974年頃のラジオ番組コッキーポップで、上記キャラメルママのメンバーでもあった細野晴臣氏の作曲で「週末」という曲があったと思う。歌っていたのは女性で、「スーパーパンツ」というグループだったと記憶している。この曲の音源を持っておられる方はいませんか?<追記>
"George V(ジョルジュサンク)"は今は無い。検索すると次のような記事に出会った。


>>僕がはじめて一人で喫茶店に入ったのは17歳になったばかりの春だったと思う。家の方から疎水沿いに白川小道という平和な散歩道をのんびり歩いて行くと、赤レンガの壁が見える。Georges V(ジョルジュサンク)という喫茶店だった。ショパンの恋人みたいな名前だった。油引きの床で、古い小さなピアノが置いてあった。今はその喫茶店はその場所にはないが、もしかしたらピアノだけはまだ置いてあるかもしれない。ドアを開けると鐘の音がする。その辺に置いてある新聞とマッチを取って窓辺の席につく。僕はホットを注文し、ショート・ホープにマッチで火をつける。オレンジ色のマッチ箱だった。運ばれてきたコーヒーには春の空気とあわさった、優しい香りがあった。煙草の煙をゆっくりはきながら、少しクラクラして飲むコーヒーは大人の味がした。<<


記憶が戻る。
古びたアップライトピアノの上にJBL4310があった。4312の天地を逆に白いウーファーが上に配置された名器だ。そのスピーカーから"ひこうき雲"が流れてきた。JBLを聴いた最初でもある。
今ではすべてが懐かしい。