FET差動ヘッドフォンアンプ

ぺるけさんのサイトにあるFET差動ヘッドフォンアンプを製作。

このアンプは初段の2SK170BLの選別が肝だ。2SK170は大量にあるので選別にはことかかない。ぺるけさんのマニュアルでは、ドレイン電流2mA時のバイアス電圧(ゲート・ソース間電圧)の近いものを選ぶとある。測定してみるとIdssにほぼ連動していた。60個ほど測定したがIdssの最大のものは10.8mAでドレイン電流2mA時のバイアス電圧は-0.311Vだった。Idss最小のもの8.76mAでドレイン電流2mA時のバイアス電圧は-0.254V。ちなみにぺるけさんの配布している2SK170はバイアス電圧-0.16V〜-0.31Vの範囲のものである。最大値は一致。なるほど(^-^)

半導体は指定のものはすべて手持ちであったのでそれを使用した。抵抗は日本橋千石電商で取扱い開始したタクマンのREY抵抗1/4W。電解コンデンサは千石においてある東信工業の一般用?を使った。DC12Vのアダプタは共立電子の1Aタイプ。秋月だと600円程度だが共立は1580円(涙)。平ラグ板を使うので製作は一見簡単そうにみえるが配線が面倒だった。
SMEのMDR-CD900CTとSENNHEISERのHD650で聴いてみた。音は多くの製作記にあるように大満足できるものだ。電解コンで出力のDCカットしてるところなど、金田式作法だとあり得ない話だが、以前作成した金田式ヘッドフォンアンプより良い音である(苦笑)
2SK170は Idss/Vgs(@Id=2mA)
 LEFT-ch 9.94mA/-0.288V:9.95mA/-0.288V
 Right-ch 9.94mA/-0.294V:9.89mA/-0.292V を使用