トランジスタ

国内メーカーのTO-92型トランジスタは絶滅したが海外製も心許ない状況でAMCRON/CROWNのアンプ補修用に市場にあるうちに買っておくことにした。100個単位で買えば@6-8円程度なのでON Semiconductor(Fairchild)製の10種類を各々100個購入。Tr測定器のDCA75で10個ずつ測定したら国産に比してhfeが揃っている。

AMCRON Studio Reference One(2)

天地をひっくり返して底側から中を見る。

巨大なトロイダルトランス

OUTPUT基板、この反対側にパワートランジスタが並んでいる

ドライバーTrは東芝製2SA1553/2SC4029で2SA1943/2SC5200と同規格の旧タイプ。通常であればハイパワーアンプの終段の石がドライバー。

メイン基板、中央のファンは躯体前面下部から吸気してパワトラの並んであるサイドから排気する。ファンは極めて静粛。

反対側のOUTPUT基板

クラウン(アムクロン)のアンプはどれも電解コンデンサの使用が少ない。フィルムかマイカを多用している。そのため丈夫で音も良い。電解コンデンサだらけの国産アンプとは大きく違うところだ。

AMCRON Studio Reference One


以前にStudio Reference Oneの記事を書いたのが2008/8/10だったからもうすぐ10年が経つ。
最近はEL156のシングルアンプで聴いているのだが、昨日久々にフェスティバルホールで在大阪の4オケの競演を聞いたためなのか、突然思い立ってReference Oneをおよそ10年ぶりに結線した。その前にちょいと中身の確認。TO-3型のパワートランジスタがChあたり12個という凄まじさ。

NPN-PNPそれぞれ3個(計6個)で構成されるHigh Sideと、同じくNPN-PNPそれぞれ3個(計6個)で構成されるLow Sideの二つの組み合わせでできているそうだ。簡易的な回路を次に示す。

Studio Referenceの回路図等はCrownのドキュメントページにある。回路理論はStudio Reference Service Manual の第4章に詳しい。上の図もそこに載っている。
中がどうなっているか写真に撮った。上蓋を開けて撮ったが、メイン回路基板は下蓋を開けてみるらしい。今回は上からの写真だけ。
音は文句のつけようがない余裕のある音、10cmのウーファーからとんでもない低音が出る。





TEAC NT-503

年明けからTEACのUSB DACネットワークプレーヤーNT-503を使っている。
PCと繋いでPCの中の曲を流すことも可能だが有線であるので美しくない。よって前面のUSB端子にHDDを繋いでいる。

前面のUSB端子はUSBスティックを想定しているようだが2TBのBUFFALO USB3.0 外付けハードディスク HD-LC2.0U3/Nが普通に使えている。3TBのロジテックLHD-ENA030U3WSは認識しなかったので2TBまでなのかもしれない。

Wifi環境としてはWN-AX1167GRを導入して中継器モード(リピーターモード)にして、これとNT-503をLAN接続している。

TEAC NT-503 --- ELEKIT TU-8300(EL156) or TU-8340(6550) --- 自作ヘッドフォンアダプタ --- AKG K271MKII or AKG Q701 時々EXCLUSIVE 2402で聴くとびっくりするくらい良い。

NT-503のDAC ICには旭化成のAK4490を2個使用。兄弟機のUD-503の記事を読むと力作のようである。

一方、ESS ES9038PRO SABREを搭載したOPPO Sonica DACも気になる存在だ。内部写真もネットを検索すると出てくるが整然としたもので、価格はNT-503の現在の実売価格と同様に10万円を切るようなので、自作がアホらしくなる(笑)