真空管

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (7)

年末年始にCounterpoint SA-3 と SA-3.1の球交換遊びをしていた。結果から言えば、Tungsramの E88CCが抜群に良かった。 ここに至るまでの過程は、まずSA-3.1にSIEMENSのミュンヘン工場製の最初期のE88CC(ファクトリーコード A01キ26)や、メタルプレート刻印…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (6)

Counterpoint SA-3に少々手を入れた。 フラットアンプのプレート抵抗22Kを酸化金属皮膜抵抗からMILLSの無誘導巻線抵抗へ交換、同時に発振止めのグリッド抵抗681Ωと出力の100ΩをPRPの680Ωと100Ωに替えた。試聴すると静けさが増し、情報量も増え、滑らかでと…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (5)

Counterpoint SA-3とSA-3.1の修理に要したパーツ(RCAジャックを除く)は下記の通り。主にMOUSERと秋月から調達した。 初めに修理したSA-3.1ではヒーター電源のレギュレータICにオリジナル同様317を使用したが、SA-3に使用したLM350の方が余裕があり良いと思…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (4)

COUNTERPOINT SA-3 と SA-3.1は6DJ8を3本使う。 その昔 真空管を出力部に使ったCDプレイヤーNT-4000とかじんそんさんのDACを使ってた時期があって、それが契機で6DJ8ファミリーの真空管は手元にたくさんある。 6DJ8ファミリーは、大きく分けると基本の6DJ8/E…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (3)

次はSA-3の修理SA-3は高圧レギュレーターが破損していた。ヒーター回路は無事である。 破損の原因は制御トランジスタのベース電圧を決めるツェナーダイオードの破壊である。3本直列(100V+100V+47V)のダイオードの1本が見事に壊れていて、制御TRを道連れに…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (2)

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 どちらも故障品であるので、どこが壊れているのかざっと診てみる。両方ともメインボードのコンデンサは電源部もアンプ部も容量抜けはなく正常のようだ。SA-3 電源を入れてみると真空管のヒーターを灯す低圧レギュレーターは問題…

Counterpoint SA-3 & SA-3.1 (1)

中古で入手したCounterpoint SA-3 & SA-3.1を復活させようと思う。 先ずはSA-3とSA-3.1を並べてみる。 基本回路は同じ。SA-3.1 はリアパネルにリレーが組み込まれている。 アンプ回路は同じ。左右がフォノアンプ、中央がラインアンプ。RIAA回路のコンデンサ…

TU-8200(2)

その後、出力管にEL34/KT88/KT66/6P3S-E/6384/6AR6と種々使ってみた。KT66(ValveArt)はとても良く、これで決まりと思っていたが、試しに6AR6にしてみたら抜群に良い。クリアで空気感があってピアノが転がり低域もよく出る。何より声が良い。尚、この6AR6はゲ…

TU-8200

今更だけど夏休みに何か作ろうとエレキットのTU-8200をAMAZONで買った。翌日となる昨日の夕方に到着、夕食後20時頃から製作開始、基板の製作は天辺を越えた25時半に終了。エレキットの製作マニュアルはよくできたプラモデルのマニュアルによく似ている。順番…

SV-Pre1616D (3)

その後、E82CC(SIEMENS)--E80CCとか5751(東芝 通測用)--E80CCとかECC803S(JJ)--E80CCで聴いてみたが、12AX7(東芝通測用)--E80CC--5R4GY(STC)の組合せが一番良い 現行品種のECC803S(JJ)もかなり良いがVocalが少し遠くなる。 整流管はGZ34(Mullard)と5R4GY(STC…

SV-Pre1616D (2)

前段(V1V2)の球を東芝通測用12AX7Aに替えたところいわゆるHifi度の高い感じになった少々あっさりしてるがこれも良いですねえ。V3をE80CCに替えると力感がさらに強まった感じ。E80CCは12AU7/ECC82系と比してヒーターの電流が多いのでトランスと7812がもつか…

SV-Pre1616D

在庫している12AU7 12AX7の試聴用にキット屋(サンバレー)のPre1616Dを作った。 無調整で12AU7/12AX7が使えるそうなのでタマ転がし用に丁度良い。 製作自体は容易である。カラー刷りのマニュアルはステップバイステップとても親切な作りである。 キット価格…

TU-8340 (7)

最後にカバーをTU-8340に取り付ける。 溶接痕が盛り上がっていて、それが邪魔してネジを取り付けることが困難な部分が裏面にあったのは残念。溶接した部分が重なるということを念頭に置いてない処理。

TU-8340 (6) KT150

ティラノザウルス・レックスKT150に換える。しばらく聴いていた6550と比較すると低域の厚みがすごい。ただし高域は6550が綺麗。カソード電流は60mA弱流れている。

TU-8340 (5) 完成

で、いきなり完成、一発で問題なく音が出た。 初段と2段はキットに入ってたJJの12AT7(ECC81)、出力管は手持ちのスヴェトラーナEL34をとりあえず刺している。 ロシア製 Reissue Tung-Sol 6550、初段と2段は15年ほど前にEggBox入り100本買ったSIEMENS E81CCに…

TU-8340 (4) 製作中

基板をシャーシに装着、よく考えられた構造である。 中央の紫の長方形の部分がバイアスモジュール 付属しているVolumeは小型のものなので定番RK27を使う 支柱は添付の長いものと短いものを組み合わせると丁度良い塩梅になる。 フロントパネルを付ける

TU-8340 (3) 製作中

メインボードは完成、実装時は裏面になる カップリングコンデンサー8個は方向性の測定を全数行ったが、方向による電位差が非常に少ない良いものだと思う。 ソケットを取り付けるときはMT9にはロシア製のピンが尖った真空管を実装して半田付けすると実際に真…

TU-8340 (2) 到着

エレキットのTU-8340が到着、基板がデカい 本体 ボンネットと本体 その下に電源トランス、パーツ、出力トランスx2 出力トランスはアテネ電機製のようだ。ココとココにアテネ電機の社長の記事がある。国内製造のようで好ましい。 パーツは袋に分けられている…

TU-8300 (7) KT150

70W級の大型出力管KT150のQUADを購入 TELEFUNKENの大型管EL156が子供に見える大きさ TU-8300に刺してみた。とてもワイドレンジで鮮烈な音、分解能もすさまじい。EL156と比較するとEL156は中低域が豊かで大人の音。(追記)KT150に関してのUpscaleAudioのKevi…

TU-8340(1) 国内発表

すでに北米ではその発売が発表されていたエレキット初となる真空管プッシュプルアンプTU-8340が国内でも発表された。 https://www.elekit.co.jp/product/TU-8340 いろいろな出力球がワンタッチで使える「半自動バイアス調整システム」が売り文句。 早速一台…

TU-8300 (6) TU-8300の12AT7を変更

TU-8300の初段と次段は双三極管12AT7(ECC81)を使っている。 6AQ8/ECC85は12AT7/ECC81とほぼ同じ特性で二つのユニット間にシールドが設けられた球でヒーター電圧が6.3Vのみとなっている。 ヒーターの配線を変えれば12AT7の代わりに使えるので変換ソケットを作…

TU-8300 (5)

エレキットのTU-8300を山荘から自宅に持ち帰りいろんな球を刺して聴いている。 TU-8300のプレート電圧は370Vに安定化されており、スクリーングリッド電圧は50Vと24Vのツェナーダイオードをシリーズに使って約70V程度落として約300Vに改造している。 王者はや…

C3m Line Amp (3)

カップリング用のコンデンサが届いた。超高価格品は無い。 緑の丸いシールは極性測定で、外皮側(カップリングでは入力側とする)のマークである。 左列:上からREL-CAP RT 0.47uF/400V、Multicap 0.47uF/400V 中央列:上からMulticap 1.0uF/400V、Audiocap …

C3m Line Amp (2)

C3mは黒のアルミキャップにイエローリボンがアクセントとなって格好良いと思うが、キャップを叩くと鳴るのではずしてみた。中はメッシュで覆われていて、とても作りが良い。外し方はC3m、C3g系で有名なココに載っている。 前にも書いたが、生産当時の価格は1…

C3m Line Amp

ようやく完成。 音を出すなりこれは物凄く良いものを作ってしまったと思った。回路はC3mを三極管接続としたアホみたいなもの。球の素性が良いのだろう。 アンプ部回路 尚、このアンプはDC出力が落ち着くのに2分ほど掛かる。高圧電源、ヒーター電源ともに安定…

TU-8300 (4) Siemens F2a / Bendix 6384 / Telefunken EL156

ということで、続きである。尚、UL接続であり、Ipの設定は控えめに55mAとしてある。 場所を山荘に移し、CDP-X5000 --> TU-8300 --> Ekta というシンプルな構成で聴く。 試聴に使用した主なCDはCOMPLETE SONATAS & PARTITAS FOR VIOLIN SOLOアーティスト:出版…

TU-8300 (3) 6384 / F2a

6AR6が良かったので、その高信頼管 BENDIX 6384を試す。 6384は米空軍用の真空管で飛行機のレーダー用に使われたとのこと。500Gの加速度にも耐えるそうで、初期のジェット戦闘機にも使われたのではないか? 驚異的に頑丈な内部構造である。通常マイカで支え…

TU-8300 (2) 300B / KT88 / 6AR6

まずは標準の300Bで聴く。中華300Bであるが定評のあるものらしい。弾力があって悪くはないが、所謂「真空管アンプ」の音で、DC300AS2を聞きなれた耳には情報量が足らない。勿論エージングが出来ていないということはあるが。 キットには何故かKT88が付いてい…

TU-8300 (1)

このクソ暑い時期に真空管はどうかとも思うが、エレキットの真空管アンプTU-8300を作った。 TU-8300は300Bを使用したシングルアンプだが、8ピンオクタルソケットが別に用意されており、KT88、6550、KT66、EL34、6L6などの5極管やビーム管の三結も楽しめると…

Counterpointの終焉

Counterpointのアンプはメーカーの倒産後も人気があり、薄型のプリアンプSA-3.1 SA-5.1はデザインの秀逸さもあって特に人気が高い。 真空管アンプであるため、定期的な部品交換で長く使え、かつ、真空管やフィルムコンデンサーの交換で音質の改善の楽しみが…