中古で入手したCounterpoint SA-3 & SA-3.1を復活させようと思う。
先ずはSA-3とSA-3.1を並べてみる。
基本回路は同じ。SA-3.1 はリアパネルにリレーが組み込まれている。
アンプ回路は同じ。左右がフォノアンプ、中央がラインアンプ。RIAA回路のコンデンサの形状が、SA-3は黒い直方体、SA-3.1は円筒形という違いがあるが容量は同じ。
SA-3はREL-CAPの黄色のコンデンサを使用、SA-3.1は同じREL-CAPの白いWONDER-CAPを使用している。
SA-3のプレート抵抗はフォノアンプ1段目(47K)、フォノアンプ2段目(27K)、ラインアンプ(22K)ともに同じ2Wの酸金だが、SA-3.1はフォノアンプ1段目(47K)だけ違うシリーズになっている。
LED点灯用回路はSA-3ではメインボード上に設置されているが、SA-3.1は機能の一部がリアパネルのリレー回路ボードに移されているので、その部分がメインボードでは省略されている。
電源の電解コンデンサは80uF/450Vの右2本がSA-3はオレンジ色、SA-3.1では5本の100uF/250Vのコンデンサと同じくブルー。
またSA3.1ではヒートシンクのボードの反対側に抵抗とダイオード2本が付け加えられている。SA-3、SA-3.1の高圧側レギュレーターはまったくもってイケてない回路なので、おそらくはラッシュカレントで制御トランジスタが飛ぶことを避けるための抵抗か。
SA-3にはフォノアンプのプレートとグリッド間にマイカコンデンサ5pFが取り付けられてあるが、SA-3.1では付けられていない。
SA-3に刺さっていた真空管6DJ8には管壁に"Selected by Counterpoint"と印刷されているが、これはどうみてもロシアのVOSKHOD工場製の6N23P。6N23Pは優れた6DJ8互換品であるから問題はない。ぼくも30本ストックしている。
SA-3.1に付いていたのはMullardのE88CCだった。philips factory codeで確認するとエッチングコードの上段7LはE88CCのコード、製造工場を表す2段目の先頭文字RはMullard Radio valve Co., Mitchamということで、すごく得した気分である。
<続く>