C3m Line Amp (3)

カップリング用のコンデンサが届いた。超高価格品は無い。

緑の丸いシールは極性測定で、外皮側(カップリングでは入力側とする)のマークである。
左列:上からREL-CAP RT 0.47uF/400V、Multicap 0.47uF/400V
中央列:上からMulticap 1.0uF/400V、Audiocap PPT Theta 0.47uF/400V
ここまでの4種は、Reliable Capacitors社製である。
中央下段、ClarityCap ESA 0.47uF/630V、右列:ClarityCap ESA 3.3uF/630V
これらは INDUSTRIAL CAPACITORS WREXHAM LTD(ICW)社製で、「ClarityCap」は同社のオーディオ用ブランドのようだ。

ところで、前に挙げた音質比較サイトやAIKIDOサーキットで有名なJohn Broskieのサイトによると、オーディオ用フィルムコンデンサを実際に製造しているのは、米国では、Reliable Capacitors社、RTI Electronics社、そしてASC(米国指月)社、欧州では、英国のICW社、デンマークのJensen社くらいだそうである。
DynamiCapはASCのOEM、Cardas、Musicap、SoniCap、V-CAPのテフロンコンデンサはRTIが製造、AuricapもRTIのFシリーズにそっくりとか。Duelund、MundorfはJensenのOEM、B&Wは以前はICW社製だったが、近年JensenにOEM先を変えたという話もある。意外に同じモノがブランド違いで価格が大きく違っているのかもしれない。
ちょっと横道にそれたが、取り寄せたコンデンサはAudiocap PPT Theta以外は巨大であるため、ERO1845をとりあえずAudiocap PPT Thetaに交換した。

これは良い。レンジが上も下も広く情報量が多い。「とりあえず」が「とりあえず」でなくなる予感。真空管、半導体を問わず、今まで作ったプリアンプではベストのような気がしている。

Audiocap PPT Thetaも含めて今回のコンデンサ群は米国から取り寄せたが、テクニカルサンヨーに置いているAudio Cap PPTがどうやらThetaのようであることを最近知った。