懐かしの金田式GOAアンプ(1)

物入れから懐かしの電池式GOAアンプが出てきた。当時は音研製作の3WAYマルチをやっていたので6ch分のアンプが搭載されている。

kontonさんのサイトにある年表を見るとMJ1988年6月号掲載のNo.105「3ch lOW ステレオ・パワーアンプの設計と製作」ではないかと思われる。No.106の「35W 6ch バッテリーDCパワーアンプの設計と製作」も作っている。初段FETにFD1840、出力に2SA649/2SD218と今ではお宝の石を使っている。

この回路は1989年12月のNo.113で「バランス抵抗を省いたフイードバック型カレントミラー採用」と進化している。使用抵抗もNo.105と同じで、2本の抵抗と1本のダイオードが2個の2SC959に置き換わったものだ。配線もかなり痛んでおり、折角なのでこの回路に作り直してみることにした。MHIさんのサイトにあるものと同じだ。昨年MHIさんのアンプを聴いた。その時は電圧増幅段と出力段が共通であったがとても良かった。

ところでNFB抵抗のスケルトン6.8kΩと680Ωを測定してみると値が変化していた。6.8kΩは7.3kΩへ、680Ωは705Ωへと抵抗値が増加していた。真空管アンプでよく使われる炭素皮膜のA/B製抵抗では50%も増得ていることがあると聞く。同じ炭素皮膜のスケルトン抵抗も20年経つと抵抗値が増えるものなのか。ここは新品に置き換えた。
また初段ドレイン抵抗を調整することでDCバランスを取っているが、面倒なのでソース側に半固定抵抗を入れることにする。